人間関係がもっと良くなる秘訣

 日々生きていると、人と衝突してイライラしてしまうことってありませんか? 

『なんでこの人はいつもこうなんだろう?』

『なんで分かってくれないんだろう?』

 旦那さんや奥さん、子ども、両親といった家族。上司、部下、同僚といった仕事の人間関係。

 人間関係に悩むあなたに伝えたいメッセージがあります。

そこにあるのは「2つの正義」

 誰かと衝突した時、僕らは

『自分の方が正しいことを分からせたい』

『どう考えても、私の方が普通で、あっちがおかしいでしょ』

と「自分という正義」vs「相手という悪」という構図を頭に思い描くと思います。

 これをまずは、

  •  「自分という正義」と「相手という、また別の正義」がぶつかっている
  • と思ってあげて欲しいんです。

     あなたが

    『私の方が絶対に正しい』

    と思っているのと同じくらい相手もまた

    『私は絶対に正しい』

    と思っているものです。

     そして、相手にもそれなりの考えがあることが分かります。



     実は、最近僕にもそんなことがありました。

     僕の母は自分でもそう言っているのですが、性悪説で、基本的によく知らない人のことは信用していないし、悪い人だと思っているのです。

     僕にはその感覚が理解できませんでした。

    『なぜそんな風に人のことを悪い人と勝手に決め付けているのか?』

    『なんでいつもそんなにネガティブにものを見るのか?』

     それを最近母に伝える機会がありました。

     すると想像もしなかった答えが返ってきました。

    「それは多分そうならざるを得なかったから」

     母は僕を女手1つで養い育てました。

    「1人で子どもを育てなければいけなかったから、何かあった時のために、常に最悪の事態を想定しておかないといけなかった」

     それを聞いた時に、ハッとしました。

    『そうか、そんな想いがあったのか・・・』

     母の境遇を理解せずに、自分の価値観が正しいと思い込んでいた自分が情けなくなりました。



     今でも、僕は性悪説よりも性善説でいた方が幸せに生きられると思っているし、物事のネガティブな側面よりもポジティブな面を見つけるようにした方が楽しい人生を送れると思っています。

     なので、母のその部分の価値観については、今でも共感はできませんが、それでも理解はできました

     この相手の価値観・考えに共感はできなくても、理解はするということは豊かな人間関係を築くために大切なことだと思います。

     相手は自分と全く違う人生を歩んできて全く異なるバックグラウンドを持っていて全く違う経験をしてきたのだから、価値観も違って当たり前ですよね。

    理解され、そして理解される

     相手の考えが理解はできたとなったら、まずあなたが相手の考えを理解していることを伝えてみてください。

    『なんで自分の方が正しいのに、相手の意見に賛成しなきゃいけないの?』

    と思うかもしれませんが、賛成はしなくてもいいのです。

     正しいか間違っているかは置いておいて、ただ理解はしたことを伝えてあげてください。

    理解したことを伝える

    「あなたの言っていることは分かりました。」

    「〜〜〜〜だから、〜〜〜〜ということですね。」

     これだけでも、相手はだいぶ落ち着きますし、あなたの話を聞こうとします。

     もし激しい口論になっていても、相手は冷静になってきますし、例えばクレーマーのような人でも、理解されると落ち着くケースが多いです。

     人は最終的には、

    『自分の意見を押し通したい』

    というよりも

    『自分の意見を理解されたい』

    と思っているのです。

    『理解されたい』

    『受け入れられたい』

    『聞くだけの価値のある意見を言っていると思われたい』

    という気持ちが、自分の意見を押し通そうという気持ちに変化しただけで、根っこにあるのは

  •  分かってほしい
  •  理解されたい
  •  価値のある人間として大切にされたい
  • という欲求なんです。

     だから、

    「あなたの言っていることはよく分かりました。」

    と認めてもらえるだけでも、安心する訳です。

    『理解されたい。分かってくれ』

    という欲求が満たされると、冷静になり

    理解されると・・・

    『相手が理解してくれたんだから、俺も相手の立場で考えてみよう』

    というような気持ちが相手に生まれることもあります。

     そう、相手を理解してから、自分が理解されるのです。

     僕らはつい、『理解されよう、理解されよう』と自分の意見を必死に主張しがちですが、まず理解して、そして理解されるのです。



     あなたもどうでしょうか?

     相手に

    「あなたの思っていることはよく分かりました。〜〜〜〜ということですよね」

    と一言言ってもらえるだけで、ちょっと落ち着いて、次は相手のことも理解してあげたくなってきませんか?

    傷つけ合うためではなく、助け合うために出会った

     そして、最終的には、どちらかが勝つ必要もないのです。

     価値観を同じにする必要もないんです。

  •  あなたも正しいし、私も正しい。ただ価値観と生き方が違うだけ
  •  それだけなんです。

     みんな違ってて、みんないい。

     僕らは、お互いにけなしあって傷つけ合うために出会ったり、一緒になったりしたわけではないはずです。

     お互いの足りないところを補い合うために出会ったんです。

     だから、違っているということは本当は素晴らしいことなんです。

     それは、お互いの欠けているところを持っているということだから。

     これからは、相手に勝つことよりも、「相手を理解し、お互いに理解し合う」そんな価値観を持ってコミュニケーションをしていくと、人生や人間関係がより楽しく豊かになると思います。